軽トラモバイルハウス再々挑戦~あーりーさんの軽キャン見学~
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軽トラモバイルハウス
目次
軽トラモバイルハウス、再々挑戦に向けて
2度ほどチャレンジして、結局壊した軽トラモバイルハウス、またやってみようかと思っています。動機は定住先が今ないことと、今後もどうせいろんなところに行きそうだから。何より今回、とても良いモデルを実際に見れたのが大きい。
浦添のあーりーさんに会いに行った
私は今現在沖縄に帰省している。浦添市にすごくかっこいい軽トラキャンピングカーを作った、あーりーさんという方がいるので、会いに行ってきた。
実際にお会いするのは初めてだったけど、気さくにいろいろ教えてもらいました。ありがとうございます!
1台5役の軽トラキャンピングカー
あーりーさんが軽トラキャンピングカーを作ったのは、災害時の救助本部になる拠点のため、というのが最初の理由だそうだ。後の写真に出てくるが、太陽光パネルによる電力、給水タンク、調理スペース、移動式トイレとかなりインフラが整っている。
普段はキャンプ用に使えるし、2人寝るスペースがある(!)のでそのまま住むことだってできる。そして、1人で積み下ろしが可能なので、普通の軽トラとして運搬用にも使える。
さらに、中の家具を取り外してカウンターを積めば、移動販売もできる。ドリンクの販売を何度かしてるそうで、とてもうらやましい。
もちろん積み荷扱いなので、キャンピングカーとして登録しなくても大丈夫。だから維持費も少ない。積載時でも、燃費は12km/Lはでるそうだ。すごい~。
外側の写真
横のあおり板をあけると、荷台前方は荷物が置けるようにスペースがあるのがわかる。鎖で固定もされている。窓はハイエースの窓をジャンク屋で入手して取り付けてある。なるほど~。
反対側には出入り用のドアと、換気口、窓が付いている。開口部は網をベルクロで貼れるようになっているので、夏に開けて風を通せるので快適。
屋根には太陽光パネルが2枚(出力忘れた)と、テレビの受信アンテナ、ヨット用の換気&採光装置が載っている。正面にはレリーフが付いている。
屋根をどう仕上げているのか気になっていたが、ペンキを塗り重ねて、ウレタンで仕上げているとの事。屋根には、全面覆うくらい太陽光パネルを載せると、電力確保だけでなく屋根が保護されるし、遮熱効果もあって良いそうだ。少し浮かせて取り付けるのがポイント。
後方は全面開くようになっていて、扉が屋根にもなる。左右に車のダンパーがついていて、開閉がスムーズで、かなり開いた状態で留まるので良かった。後部にも、大きめの窓が付いている。
ちなみに外壁は全面、25~40ミリの断熱材が入っている。
キャンパーはめいっぱいの大きさで作られていて、後ろのあおり板は常に開いてる状態で固定されている。車体の10%分は積み荷が飛び出してもいいので、取れる空間を最大限活用している。
アウトリガー
このキャンパーを、1人で積み下ろしするための仕組みが、このアウトリガーというもの。私が今まで作ったものは、積み下ろし不可だったので、これはぜひ取り入れたい。
アウトリガーには、一か所につき2本の径が違う単管パイプとジャッキを使う。太いほうの単管の1箇所に穴を開けキャンパーにを固定し、細いほうに収納時の位置と、積み下ろし時の位置の2箇所に穴を開けて、細い金属棒で固定する。ジャッキをくるくるまわせば、意外と楽にキャンパーを荷台から浮かせる事が出来る。
市販の軽トラキャンパーには、電動で同じように浮かす装置が付いているらしいが、このほうが安価だし、材量も少なく仕組みわかりやすくていい。
内側の写真
内側は軽トラの荷台なのに、広く感じた。家具にアールをうまく使うことで、圧迫感をかなり減らすことができる。
キッチン台は天板に胴縁という細い材を自分でくっつけて大きな一枚板にしたものを使い、横板には4mmのベニヤを30mm幅に切ったものをたくさん用意して、桶のようにアールを出して使っていた。
写真では蓋が開いていないが、皿洗い用のおけ?をシンクにしたものと、アウトドア用の電動ポンプと水タンクもあるので、ばっちり水を使った調理もできる。
キッチンの上とその反対側には、備え付けの棚がある。これもアールをつけることで、かなりスリムに感じた。
壁には独立型太陽光発電の器具がまとめて備え付けられて、分電盤のようになっていた。
キャンパーのリーゼント部分の左半分は電気式の冷蔵庫などが置いてあり、右半分は寝具置き兼寝床になっている。寝床は変形式で、それぞれ片側が天井とベンチに固定されている2枚の板を、空中で引掛けて固定することで、まず1人が寝られるスペースを確保している。
もう1人の寝床は、テーブルと椅子を変形させて、平らな空間を作っていた。限られたスペースを有効に使うには、こういう変形する家具が必須だなぁ。あっと言う間に変形しておもしろかったです。
荷台前方部分はベンチになっていて、外から荷台に積んである荷物を、中からも取り出すことができるようになっている。
その向かいの椅子も、内側は収納スペースになっていて、この中に移動式トイレや寝袋が入っていた。
ちなみに中の家具はラッチやビスを外せば、すぐに取り外し・固定ができるようになっている。
家具を取り外して、可動式のカウンターを積んで移動販売のドリンク屋もやるそうだ。たのしそうだなぁ。
すごいものをみた
軽トラの荷台という1坪にも満たないスペースで、これだけの工夫とアイディア満載のものを見て、終始すごいですね~、と言い続けていた気がする。実物だけでなく製作途中の写真や、裏庭とかも見せて頂いて、たのしい時間を過ごせました。お昼前に行って、つい14時前まで居てしまった、反省。
あーりーさん、暑い中本当にありがとうございました。今まで実際・本で見たものの中で、1番すごい自作モバイルハウスだと思います。
9月から本土をこのキャンパーでまわるそうなので、そのときにでもBE-PALに載ればいいのになぁ。
今後どうするか
家ないから、軽トラキャンパーまたちゃっと作ろう、と思っていたが、これは時間をかけてあーりーさんレベルのものを目指して作りたいと思います。職&定住場所決めが先になるので、実際の軽キャン作りはもう少し後になる予定。
今度はちゃんと構想と模型作りでもしてみようかと思っているので、進み次第書いていこうと思います。これぐらいしか今書くことないからなぁ。
今回はこれでおしまい。
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Comment
こんにちは。
驚きました。
軽トラで寝泊りする人が、父の他にいた事に….。
この記事、父に見せます。
同志がいた事に喜ぶと思います。
(アーリーさんくらいセンスよく作って欲しい)
みう さん
はじめまして。コメントありがとうございます。
軽トラモバイルハウス、他にも知り合いでやってる方いたりします。お父様の家もぜひ拝見してみたいです。
あーりーさんはついこの間までこのキャンパーで日本全国まわってたようです。
https://www.facebook.com/pages/%E8%BB%BD%E3%83%88%E3%83%A9solar%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%BC%E3%81%BE%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%84%E5%8F%B7%E3%81%AF%E8%B5%B0%E3%82%8B/315836261929985?pnref=lhc